癌のご相談について
当薬局では、開局以来二十数年間、癌や免疫の相談を主として行って参りました。
ご本人やご家族、どちらからのご相談も大変多くいただいておりますが、この十年くらいの間に、癌に対する考え方が大分変わってきたようです。
その一つに危機意識の低下があげられます。
以前は、何処の癌かにもよりましたが、本人には告知しない事が半数近くありました。
最近は、癌の病期にかかわらず、本人に告知するケースが殆どです。
確かに手術、化学療法、放射線治療等は大変進歩していますが、比較的簡単に告知されるので、ご本人が事の重大さを認識せず、治療のバリーエーションを減らしてしまっているケースが多いようです。
最終的に完全治癒に至る率は、あまり増加しておらず、日本人の死因一位の不治の病である事は間違いありません。
癌の漢方相談は、進行度等により下記に大別されます。
- 比較的早期で発見され、手術等で除去した。
再発のリスクは比較的低いと言われており、抗がん剤などもしていない。 - 中期で発見され、一応手術で除去したが、取り切れない部位があったりして、転移の確率が高くある。
抗がん剤などをしているか、今後する予定。 - 既に転移箇所があるなどで、手術出来ない状態。
または、手術などの治療はしたが、再発してしまった。 - 現在は明らかな癌はないが、過去にポリープが発生したり、親兄弟も癌で、家系時にリスクが高く、自分も心配
- 現在は健康で、家系的にもリスクはそれほど高くないが、予防のために、何か取り入れたい。
当薬局での癌のアドバイス
進行性の癌、病期がstage3以上の場合は、猶予はあまりないので、現在出来る事を全てして行く必要があります。
同時進行で、いくつかの治療をしても構いません。
漢方でも、絶対というものはありませんし、癌に直接効くとお伝え出来るものはありませんが、今までの経験の中で、お勧めのものはございます。
基本は、体を温めて免疫力をアップさせるもの、癌の栄養補給を絶つもの、ご本人の体力面を考えたもの等になり、それらを組み合わせて行きます。
骨まで転移し、痛み止めのモルヒネを使用していたような方でも、病院の治療と漢方の服用を続けて社会復帰していたり、再発の可能性が非常に高いのに、何年も再発せず維持しているようなケースもございます。
病院、クリニックでも、免疫治療をされる所が増えてきていますので、ご紹介させていただく事もあります。
また、漢方とは直接関係なくても、最新の治療法等をご紹介する事もございます。
癌の漢方相談は、状況が異なりますので、全て個別にさせていただいております。
ご相談フォームに簡単な状況を記載して送信いただくか、当薬局まで直接お電話いただければ、ベストと思われる方法をアドバイスさせていただきます。
当薬局で漢方薬、サプリメントをお求めいただく場合は、ご予算の範囲内で、作用が重ならないようにお選び致します。
決して諦めないで下さい。
でも、決して侮らないで下さい。
それぞれの状況の中で、最善の事をして行きましょう。
続いて、代表的な癌についての対応を考えて参ります。